1998年12月13日 水沢競馬場


第12回東北サラブレッド3歳チャンピオン


最後方から圧勝   上山勢、初勝利ならず   父はアルカング   クローズアップ−長谷川太行
最後方から圧勝

 朝日杯3歳ステークスだとか、香港だとかでおもしろい競馬をやってるってのに水沢に来てしまった。
 3年前の新潟リーダードリームが勝ったのを見て、それ以来のような気がするけど、その次の年のアプローズフラワーも見たような気がするなぁ。記憶が曖昧で、まったく困ったもんだ。

 最近はJRA認定馬の制度ができて、地方の若馬にもいろんな選択肢ができた。特に岩手は中央に挑戦する馬が多い。なので、このレースに出てくる馬が必ずしも岩手でいちばん強い3歳馬とは限らないという状況。逆にこれまで東北3県交流で岩手におもしろいように勝たれて、歯がゆい思いをしてきた新潟とか山形にとってはチャンスがでてきたともいえる。

 それでもやっぱり南部駒賞を勝った岩手のウツミトップガンが、ぐりぐり◎(笑)の人気。ウイニングチケット産駒である。あとは上山のウエノマルマドンナ、新潟のハイテンションパル。いずれもそれぞれの地区の3歳チャンピオンがそれなりに順当に人気になっておもしろい。
 新設のエーデルワイス賞にも挑戦したウエノマルマドンナ。上山勢初勝利のチャンス。そのエーデルワイス賞では5着だけど、ちぐはぐなレースだっただけに雪辱したいところ。

 で、レース。岩手期待のウツミトップガンが、まず沈んだ。ウエノマルマドンナは直線伸びたが、その前に人気薄の岩手ブルーリワードがいた。
 それを離れたしんがり追走からまとめて差し切ったのが新潟ハイテンションパル(写真→)だった。
 新潟県競馬自体、もともと注目されることが少ないから、強い馬が出てきてもなかなか注目されない。群馬記念でようやく認められたロバリーハートもそうだった。
 ハイテンションパルは、ややハイペースの最後方を追走してたから、展開がはまったという意見も多かったけど、いや、どんな展開でも勝てたに違いない、と個人的には思う。

 「相手が強いのでどうかと思ったけど、直線伸びてくれました。3コーナーまでは半信半疑でしたが、4コーナーをまわったときに勝てると思いました。まだ成長途上なので、これからが楽しみです」(長谷川)。

1ハイテンションパル(新潟)長谷川太行1.41.33人気
2ブルーリワード(岩手)佐藤雅彦1 1/26
3ウエノマルマドンナ(上山)千場俊彦3/42
4アンダーレインボー(岩手)菅原勲1 1/25
5ウツミトップガン(岩手)小林俊彦1
6ハイメロディ(岩手)山本裕次郎3/44
7サスペンス(岩手)村松学9
8ヤマノワンダー(上山)長橋秀樹クビ7
9シャープレディー(新潟)榎伸彦大差8

単 740複 320、590、160枠複 1,400馬複 9,640


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