卑弥呼杯−第4戦
第9レースの卑弥呼杯最終戦はアラブ系B級選抜の1760メートル。
通算100勝達成か? で盛り上がる宮岸由香陣営。金沢競馬の業務課A氏はニコニコしながらゴール前でカメラを構える。中津競馬のオッズを作るという専門紙「競馬ファン」は宮岸由香インターエースに対抗○。仮に100勝はなくても、総合優勝はもらったようなもんだ。これで盛り上がらないわけがない。
その宮岸由香インターエースは、3〜4コーナーで先頭。100勝か? と思った瞬間、4コーナーでやや外に膨れて結局1馬身差の2着。それでも総合優勝は確定。
ゴール前から検量室(4コーナー近くにある)に駆けていく金沢競馬の業務課A氏。ものすごく嬉しそう。
「先頭にたったときはどうかなと思ったけど……。(4コーナーでは)内から来てる馬がいたので、ちょっと外に出しちゃいましたから」(宮岸)。惜しい。
で、最終戦を勝ったのは人気の大場徳子ホマレサクスィード(写真→)。
「楽に3番手をキープできましたから。前がつまったときはどうなるかと思ったけど、手応えはあったから」(大場)。
昨年総合2位だった大場徳子は、ミヤコスイセイでの誤算もあり、第3戦目までは8、7、6着とふるわず。最後に人気馬で完勝したのはやっぱり実力か。勝率1割、連対率2割は、全国の女性騎手の中でもダントツ。11月26日現在の成績で通算715戦71勝、2着72回だった。
勝って嬉しいというより、ようやく1つ勝ってほっとしたという感じ。
小田部雪が乗ったユウナは、今年、中津・アラブ優駿を勝ったが、古馬のこのクラスに入っては力が足りずしんがり負け。
1 | ホマレサクスィード | 大場徳子 | 2.01.7 |
2 | インターエース | 宮岸由香 | 1 |
3 | マチカネジンタ | 米田真由美 | 1 1/2 |
4 | ナイスローゼン | 戸川理彩 | 3 |
5 | ゴールデンソプラノ | 宮下瞳 | 2 |
6 | イースタンホーマ | 佐々木明美 | クビ |
7 | ブルーミヤシロ | 中島広美 | 2 1/2 |
8 | センプータカラ | 遠藤五月 | 5 |
9 | ユウナ | 小田部雪 | 1/2 |
総合優勝は、2、4、1、2着の金沢・宮岸由香。関係ないけど、阪神で総合優勝したオリビエ・ペリエと同じ50ポイント。1、3、4、3着で2位の米田真由美に8ポイントの差をつけた。第3戦まで3、2、2着で優勝を争える位置にいた地元の小田部雪は、最終戦で9着に沈み、総合では3位となった。
以下、宮下瞳、大場徳子、佐々木明美、戸川理彩、遠藤五月、中島広美の順。
くわしい結果は、Tienさんのホームページをご覧ください。
大先輩の吉岡牧子元騎手のインタビューを受ける宮岸由香。終始ニコニコ。
「第2戦でちょっと危険なレースをしてしまったので、ほかの騎手に迷惑をかけましたが、優勝できてよかったです。来年もこのレースで優勝したいです」。
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