1998年12月23日 大井競馬場
サラ4歳以上 ダート2000m


第44回東京大賞典GI


菅原勲は人気者?   ガッツポーズ   地方のGI馬が上位独占
地方のGI馬が上位独占

 それでは最後に結果などを…。といってもWebだから最後だとか順番なんて関係ないか。

1アブクマポーロ(船橋)石崎隆之2.05.41人気
2メイセイオペラ(水沢)菅原勲2 1/22
3コンサートボーイ(大井)的場文男3/45
4エムアイブラン(JRA)武豊2 1/24
5グルメフロンティア(JRA)岡部幸雄1/23
6ミナミノジャック(大井)白田日出夫1/29
7テツノセンゴクオー(大井)鷹見浩クビ14
8セントリック(大井)宮浦正行3/412
9キョウトシチー(JRA)松永幹夫アタマ8
10キャニオンロマン(大井)佐々木竹見1 1/26
11カワノスパート(大井)張田京3/415
12アマゾンオペラ(船橋)佐海誠二クビ11
13サプライズパワー(船橋)佐藤隆1 1/27
14ワイルドブラスター(JRA)橋本広喜10
15サントス(大井)鈴木啓之クビ13

単 180複 110、130、210枠複 320馬複 340枠単 530馬単 570

 地方のGI馬が現時点で持てる力を出しきって、3着まで独占。着差についても、実力そのままといった感じでしょうか。

 それにしても今回は、あくまでも内を狙う石崎隆之の芸術的騎乗が楽勝につながった感じ。ま、今のアブクマポーロの力なら、よほどの不利でもない限り、どんなレースをしても勝ったでしょうが、あの楽勝は見事なコースどりによるもの。
 作戦を公表するのもどうかと思って、実は「東京大賞典プレビュー」ではあまり詳しく書かなかったのだけれども(申し訳ない)、事前に聞いた話でも、今の大井の馬場なら、あくまでも内を通ることにこだわっていたのは事実。
 双眼鏡で見ていたのだけれども、4コーナーでアブクマを見失って、一瞬後ろに下がったか?と思ったら、いつのまにか内に入ってた。
 アブクマは前のメイセイのみをぴったりマーク。キョウトシチーはアブクマの直後でぴったりマーク。そのうしろにエムアイブラン、ワイルドブラスターという展開。4コーナー手前でしびれを切らしたキョウトシチーが仕掛け、一気にアブクマを抜き去って、その直後をエムアイ、ワイルドが、やっぱりアブクマを抜き去って行こうという勢い。
 で、4コーナー。アブクマが一気に内に突っ込んだと思ったら、直線を向いたところで、あっという間にキョウトシチーより2馬身ほど前に出ていた。内で出られなくなるかもしれないというリスクがありながらも、最短距離を通ることと、今の大井ではいちばん伸びる内に、あくまでもこだわった結果の楽勝ではありました。

 コンサートボーイは、帝王賞を勝ったときアブクマポーロがまだ成長途上だったこと、それから今回の4着以下の中央馬との着差などを考えると、全盛時に近い力が戻ってるのかも。
 去年の帝王賞後の状態を考えると、驚異的な回復。一時は、絞りきれなくて、わざわざ川崎まで輸送して追いきって、それでも絞れなかったなんて話も聞いたほどだったのにね。

 さて、中央のGI馬グルメフロンティア。あまりにも位置どりが後ろ過ぎて、勝負と関係ないところでようやく追い込んできた感じだったけれども……。
 やっぱり、川崎記念に比べてメンバーの薄いGIを勝っただけ、ってことでよろしいのではないかね。

 統一格付けになる前の東京大賞典を勝ったキョウトシチーは……、完全に調子落ちということで問題外。

 個人的には、そんなに期待されていいものかと思ったキャニオンロマン。レースが終ってからどうこう言うのは反則だと思うけれども、これだけは言わせてね。
 いくら羽田盃までが強かったからといっても、それまでに戦った一番強い相手がサプライズパワーだからね。強い相手と厳しいレースをしてこそ、強くなるってのが競馬ってもんでしょ。
 メイセイオペラがそのいい例で、岩手だけで北上川大賞典みたいなレースをしてたんじゃ、今のメイセイオペラはなかったでしょう。
 もちろん期待してます。メイセイオペラみたいになれるように。

 最後に、ちょっと横道にそれるけれども、今年のJRA賞のダート最優秀馬はどうなるんでしょうかね。やっぱGIを勝ったってことだけで、グルメフロンティアに投票しちゃうヒトとかたくさんいるんだろうなぁ。ま、それはそれでひとつの基準だから、もちろんいいんだけれども。
 重賞を4勝したけどGIを勝てなかったウイングアローか、あとは該当馬なしって選択もあるけれども……。


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