1998年12月14日 水沢競馬場


第13回ダービーグランプリGI


水沢のダービーグランプリ   三冠ならず   クローズアップ−カイヨウジパング
三冠ならず

 今年のダービーグランプリの焦点は2つ。ウイングアローの最初で最後のダート三冠(というか、4歳ダート重賞5戦完全制覇)。それから、長距離輸送を2度もして、出てきてくれてありがとうカイヨウジパング。

 ウイングアロー(写真←)の三冠は、2週目向正面で終わった。武豊追いどおしも、ぜんぜん反応せず。ようやくゴール前、逃げていたマイターンをハナだけ捕らえたけれども、その前にはナリタホマレがいた。
 「内にささって、ラチのほうにいっちゃってぜんぜん追えないんですよ」(武)。
 「あんなに砂をかぶったことないからね…」(たぶん調教師)。

 ナリタホマレ(写真→)は積極的なレースで、中団から向正面で進出、4コーナーで抜け出した。
 「ペースが上がったときに馬が反応してくれたので、そこで勝てるかなと思った」(ロバーツ)。
 マイケル・ロバーツは前日の朝日杯に続いてGI連覇。絶好調。
 勝ったからよけいそう見えるのかもしれないけど、朝日杯もダービーグランプリも、まったくもって見事なレースであった。
 関係ないけど、馬券に印刷される騎手名が「マイケルロバ」だったのが情けない。

 雪で延期になったことで思わぬ幸運がまわってきたマイターン。僅差の3着とはいえ、1200万円も賞金がもらえれば、よかったんじゃないか。
 「自分のペースで逃げられた。直線はちょっと内にささって追いずらかったです。この強い相手にこれだけのレースができれば満足。これからもっと強くなるでしょう」(橋本美)。

1ナリタホマレ(JRA)M.ロバーツ2.07.83人気
2ウイングアロー(JRA)武豊3/41
3マイターン(JRA)橋本美純ハナ2
4マイネルクラシック(JRA)佐藤哲三5
5ハカタビッグワン(笠松)安藤光彰クビ6
6カイヨウジパング(高知)北野真弘7
7イヴニングスキー(宇都宮)内田利雄クビ4
8キャニオンビューチ(岩手)畠山信一3/49
9マルケイソニック(岩手)菅原勲8
10カリナン(岩手)村松学10

単 820複 130、100、110枠複 230馬複 230


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