もう何度も書いてるけど、武豊の影響力というのはほんとにスゴイ。こういう宣伝をしただけで、競馬場に来るお客さんの数が倍以上になっちゃうんだものね。 今でこそ大井あたりでは武豊が来るからといって、それほど注目されるということも少なくなってきたけど、やっぱり地方競馬で「武豊、初来場」ということになると、たいへんな騒ぎになる。 ほとんど駐車場が足りなくなるということがない佐賀で、今回は1レース前から満車になってたらしい。当然場内は大混雑。ちょっと大袈裟だけど、たとえていうなら有馬記念の中山状態。さすがに隣の人と密着というほどではないけれど。ただ、有馬記念と決定的に違うのは、梅雨が明けたあとで、とてつもなく暑いってこと。 いつもできるだけレースは一般エリアから見るようにしてるんだけれども、さすがに今回は断念。
佐賀記念(開設記念という名前のときも含めて)としては、これまででいちばんメンバーが揃ったんじゃないだろうか。8月のクラスターカップとともに、900万とか準オープンを勝った程度の馬でも勝てちゃうレースだったのだけれども、今年の中央の出走馬はぜんぶ重賞勝ち馬。
表彰式は、武豊が勝ったもんだから司会のねーちゃん舞い上がりまくりで進行メロメロ。おまけにインタビューの内容もメロメロ。それでも武豊がしゃべるたびに客が盛り上がったからよかったか。 武豊ということで、競馬とは関係ない普通の地元マスコミもいくつか来ていて、レース後はインタビュー攻勢・・・だったのはもちろん武豊だけで、森調教師はまったく相手にされず。おかげでわたし的には森先生からちゃんと話を聞けてよかったけど。 「スタートは普通ぐらいだったんですけど、1周目、少しペースが遅かったんでね。馬が少し行きたがったんで、2周目で馬の行きたいように行かせてやったんですけど……、ちょっと早いかなとも思ったんですけど。ま、小回りだし。よくがんばってくれましたね。ぼくは(スノーエンデバーに)はじめて乗せてもらったんですけど、力のある馬だなと思いました。馬力のある馬なんで、こういう深い、重いダートもよかったと思います。これからが楽しみです。まだ佐賀には来たことがなかったので、チャンスがあれば乗りたいと思っていました。今回、いい馬で参戦することができて、それをモノにできてうれしいです」(武豊) 「ペースが遅かったから一気に行ったみたいなんですけど。本番前に2レース乗せてもらってましたんでね、馬場が重いからじっとしてても伸びないから、一気にいったほうがいいだろうということを、武くんが途中で考えたんじゃないですか。ちょっと暑かったので、馬もバテていると思うので、これからのことは帰ってから考えます。このあともダート交流路線を使っていく予定です」(森師) |