馬のレベルということでは、もちろん決して高くはないのだけれど、競馬がおもしろいなぁ、益田は。 その理由のひとつが、今若い騎手がどんどん台頭してること。 ここ数年、リーディングだった沖野耕二の上にいるのが、同じ厩舎所属の弟弟子、荒美年政21歳(写真→)。 5月に会ったときは「そのうち沖野さんに抜かれますよ」とか言ってたのに、いまだにちゃんと差をつけてトップにいるし。このままリーディングとってくれたら、いいのになぁ。NARグランプリの表彰式にでも来た日には、ぜひともかわいがってあげよう。むはは。 しかし、荒美。わたしが馬券を買うと、ぜんぜん勝ってくれないし…。
で、日本海特別。1番人気のシリウスファイターの騎手は、4月にデビューしたばかりの御神本訓史(みかもとのりふみ)17歳。益田ではうまいと評判で、すでにリーディングも4位。たしかに最近の若い騎手らしく、騎乗フォームがとってもきれい。馬のほうは5月24日の招待レースで竹見さんが乗って逃げ切った馬。
「相手はキャプテンシーだけだと思って乗りました。3コーナーでキャプテンシーに並ばれたとき、やっぱり負けたかなと思ったけど、4コーナーでもう一度ハミをとってくれて、勝てるかなと思いました」(御神本訓史)
御神本調教師と話していたら、横にいた馬主さんがいろいろおもしろい話をしてくれた。熊本で医者をやってるという人で、これがとってもイケてるおっさんだった。熊久保さんみないな人で、馬の力にあわせて地方競馬のいろんなところに転厩させて賞金を稼ぐ。このシリウスファイターも、兵庫→岩手→佐賀→岩手→荒尾→中津→益田と転厩を繰り返し、6000万円も稼いだという。 |