1999年7月4日 荒尾競馬場
アラオープン ダート2150m


第1回九州アラブグランプリ


 申し訳ないとは思うが、正直に書こう。つまらないレースだった。

 「荒尾・中津交流アラブグランプリ」が「九州アラブグランプリ」に変わったことで、佐賀からそれなりの馬が出てきてレースがおもしろくなるかと思ったけれど、ぜんぜんそんなことはなかった。
 「グランプリ」というのは名ばかりで、どうやら佐賀と荒尾のいちばん強い馬は出てこなかった(らしい)。賞金が安いというのもあるのだろうけれども、時期も悪いんじゃないだろうか。

 荒尾のワシュウテイオウが人気だったけれども、結局2番人気の佐賀のスマノハピネスが勝った。
 ダッシュのつかなかったスマノハピネスが気合を入れてハナ。その直後にワシュウテイオウで、後続は離れた。で、そのまま直線でスマノハピネスがワシュウテイオウとの差を広げて逃げ切った。行った行ったのレースとはいえ、これほど見ててドキドキしない(←いちおう、抑えた表現)レースもめずらしい。こんなレースばっかりでは馬券も買いたくなくなるよなぁ。
 取材に来ていた顔見知り数名すべてが「つまらないレースだった」という一致した意見だったから、これはいかんともしがたい。
 アラブの現状と、九州3場の置かれている現状の縮図を見たようで、ちょっと悲しい。

 ま、公式の媒体では、それなりの無難なことを書いたので、読み比べて笑ってやってください。

 夜は博多泊。中洲は那珂川のほとりでたんぱラジオを聞き、エルコンドルパサーのサンクルー大賞勝利で盛り上がった。


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