シルクフェニックスがこれで引退だってね。
ここ1〜2年のダート牝馬交流戦線ではもっとも活躍した馬の1頭。そのシルクフェニックス以外の中央勢は、この路線の新しいメンツ。世代の変わり目か。
1番人気は、ランフォザドリームになるのかと思ってたら、結局ホクトオーロラだったのね。
絶対能力ということで見れば、ホクトオーロラよりも、おそらくランフォザドリームやケープリズバーンのほうが上なんじゃないか。それでも思ったほどの人気にならないのはなぜでしょ。
去年のこのレースで1番人気だったメジロランバダがそうだったように、明らかに能力が上でも、遠征や慣れないコースということになると、なかなか実績通りの成績が残せてない。その後の何戦かも能力で上位にくるものの、案外だった。
そんなことを、馬券を買うみんなは気付いてきたんじゃないのか? もちろんホクトオーロラの鞍上が、コースを知り尽くした石崎だということも大きいけれど。
直線は、かなりの激戦。好位から3〜4コーナーで早めに仕掛けたケープリズバーン(写真)が、長く脚を使い、混戦を制した。
同じような位置にいたダイアモンドコアも、最後まで粘ってあわやというところを見せた。内に包まれそうになったけれども、脚をなくしたシバノコトエ桑島に道を譲ってもらったのが幸いだった。
そのままダイアモンドコアが2着に粘るかなと、思ったところに伸びてきたのがラシアンスキーであり、さらに大外を一気に追い込んだホクトオーロラだった。
その1番人気のホクトオーロラ。スタート後は最後方を追走。向正面でようやく2頭ほどかわしたけれども、4コーナーをまわるところでも、後ろから3番手。直線一気のゴボウ抜きは、ものすごかった。
ゴールでは、いつのまにかあとちょっとのところまで来てたのね。勢いではホクトオーロラのほうが完全にまさっていた。
1 | ケープリズバーン(JRA) | 熊沢重文 | 2.08.0 | 3人気 |
2 | ホクトオーロラ(船橋) | 石崎隆之 | クビ | 1 |
3 | ラシアンスキー(大井) | 藤江昭徳 | 1/2 | 10 |
4 | ダイアモンドコア(川崎) | 森下博 | クビ | 6 |
5 | スギノキューティー(JRA) | 横山典弘 | 1/2 | 5 |
6 | ラストヒット(大井) | 的場文男 | アタマ | 9 |
7 | マジックリボン(笠松) | 安藤勝己 | クビ | 7 |
8 | アイディアルクイン(大井) | 堀千亜樹 | 3 | 11 |
9 | シルクフェニックス(JRA) | 福永祐一 | ハナ | 4 |
10 | クリオネー(大井) | 佐宗応和 | アタマ | 12 |
11 | シバノコトエ(浦和) | 桑島孝春 | 3/4 | 14 |
12 | ワールドイーグル(大井) | 脇本一幸 | ハナ | 15 |
13 | ランベット(浦和) | 見澤譲治 | 1/2 | 16 |
14 | エフテーサッチ(浦和) | 松井達也 | 1 | 13 |
15 | ランフォザドリーム(JRA) | 河内洋 | 1/2 | 2 |
16 | ホクトロビン(船橋) | 佐藤祐樹 | ハナ | 8 |
単 510 | 複 220、130、460 | 枠複 890 | 馬複 1,050 | 枠単 2,020 | 馬単 2,080 |
「1コーナーまでにイイ位置がとれたんで、余裕をもってレースができました。ゴール前、手応えはあったけれども、抜けてしまうと遊ぶところがあるんでどうかと思いましたが、外から馬が来たとき、もうひとふんばりしてくれました。ぼくは芝のほうがいいと思うんですが、こういう深い砂でも頑張れる根性がありますね。思っていたより強いレースができました。(馬が)自分でレースを作ってくれるんで、ぼくらはあんまり考えることがなく乗れるんで、それがあの馬のいいところだと思います」(熊沢)。
今回、ちょっとした驚きだったのがダイアモンドコアの好走。浦和桜花賞を圧勝して以降は、まったく別馬のようになってしまっていたのだけれども、今回ようやく勝負になるところを見せてくれた。
「追っても、まだちょっと伸びないんだよなぁ。それでもロジータ記念のときよりだいぶよくなってるけどね。2000メートルでも、もつようになってきた。マイルだったら、もっとイイんだけどね」(森下)。
さて、ダイアモンドコアは復活してくれるのでしょうか・・・・・。
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