CloseUp!室井康雄調教師
今回は、表彰式が終わってニコニコの、ブライアンズロマンの室井康雄調教師(←写真、ブライアンズロマンの左)に直撃。
来年(99年)のブライアンズロマンは?
「地元だと、60キロはかわいそうだからね。外(交流レース)を使おうかなと思って、スケジュールとか調べてみたんだけどね、川崎(川崎記念)とか船橋(ダイオライト記念)とかは左回りでしょ。ここ(宇都宮)だと左回りで追いきりができないからね」(室井師)
なんでも、内馬場(調教用馬場)なら左回りの調教ができるらしいんだけれども、ちゃんと追いきりができないらしい。
「まあ、でも相手を見てだよね。勝ち目のないところに行ってもしょうがないから。遠征は、馬だけじゃなくて、人間もものすごく疲れるしね」(室井師)
「じゃあ、さくらんぼ記念、2連覇しましょうか」と、ためしに言ってみたら、大笑いしてた。
そんなこんなで話しているうちに、話題の中心は明け4歳の期待の牝馬ベラミロードのほうへ・・・。
「かもしか賞を勝って、紅梅特別を使って、中央に行くつもりだったんだけど……。ものすごくスピードがあって、調教では走りすぎちゃって、足を痛くしちゃうんだよね」(室井師)
3日前の3歳チャンピオン決定戦、かもしか賞は、そういうことで、残念ながら回避してしまっていた。
「認定レースを勝ったときに、主催者からは中央を使うように勧められたんだけどね、スピードがありすぎるから、中央の馬場では故障しちゃうんじゃないかとも思ってね、使わなかった」(室井師)
で、今の調子は?
「1月末の紅梅特別(桜花賞トライアルの代表馬選定レース)を使えるようならいいんだけどね。まだなんとも・・・。飼い食いが細くて420キロそこそこしかないんだけど、それほど小さくは見せないんですよ」(室井師)
とにかく何度も繰り返してたように、並々ならぬスピードの持ち主のようで、期待の大きさは尋常ではない。
ちなみに、重賞をまだ使ってないこともあったりして、わたしは自分の目で確かめたことがないので、さてどんなに強いものやら。
【ベラミロード豆知識】
ブライアンズロマンと同じ室井康雄厩舎で、98年の北関東ダービーを勝ったイヴニングスキーの半妹。父はアレミロード。
7/15のデビュー戦の認定レースは2着に3秒差をつける大楽勝。10/7の一般戦、11/4の特別、12/2の一般戦は、いずれも2着に1秒以上の差をつける圧勝。かもしか賞は、残念ながら回避。
で、残る期待は、そのベラミロードの兄、内田利雄騎手にはじめてダービー(北関東ダービー)のタイトルをプレゼントしたイヴニングスキーってことになるわけだ。
雪で延期になった水沢のダービーグランプリは7着。その後は・・・・・ってな話の展開になればよかったんだけれども、ベラミロードのことについての、あまりの熱弁に圧倒され、イヴニングスキーの存在をすっかり忘れちまってた、カクチ探偵 at 宇都宮競馬場の検量室前、大晦日イヴの夕暮れ時でありました。おそまつ。
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