メンバーがしょぼいとかいう声が聞かれた今回の浦和記念。個人的にはGIIなみのメンバーだったと思うけど…。
去年後続を突き放して大接戦の2頭が、南部杯と東京大賞典の勝ち馬で、そのまま出てきてくれたわけだし。シービーダイコク以外はすべてグレードレースを勝ってるわけで、そのシービーダイコクも一応は船橋の重賞を勝ってるわけだしね。
7頭だてにも不満なし。馬券の売上げとかを考えたら問題ありだけど、浦和あたりの小回りのコースで、頭数合わせに明らかに格下の馬が出てきてレースがまぎれちゃったら、それこそつまらないでしょう。今年の毎日王冠の例を出すまでもなく、少頭数でも実力馬が揃えばレースはおもしろい。
もちろん浦和記念のGIIが、毎日王冠と同じかっていいったら、それはまたぜんぜん違う問題だけれども。
タイキシャーロック(写真→)は出遅れたけれども楽に3番手。スローで逃げたエフテーサッチの後ろに入れて行きたがるのを我慢。
「かかりぎみだったから無理矢理は抑えなかった」(四位)のは2周目3コーナー手前。このタイミングがバッチリで、それが5馬身差の楽勝に。
「ずっと手応えはよかった。向正面で内が開いたので、早めに先頭。直線は楽でした」(四位)。
しかし、浦和の3コーナー手前って、なんで内が開くのだろうか。たまに内からマクルのを見るのだけれど。
2着に粘ったメイショウアムール。あのスローを2番手でピッタリ楽に追走できたのが大きい。前にいるのは全盛時の調子にないエフテーサッチだから、マイペースで楽に逃げられたようなもの。
キョウトシチーはどうしたんでしょうか。3コーナー手前で前に行ったときは追いどおしで、すでにおつりはナシ。
休み明けのメイショウモトナリは、仕上がり途上であれだけ走れば次走は狙いか。
さて、いちばん問題なのは何もできなかったロバリーハート。
「数日前に口の横を切って、1ハリ縫っていた。ハミをちょっと痛がっていたようで、いつものイキっぷりはなかった」(横山師)ってこと。残念。
1 | タイキシャーロック | 四位 | 2.04.4 |
2 | メイショウアムール | 河内 | 5 |
3 | メイショウモトナリ | 安田康 | 2 |
4 | キョウトシチー | 松永幹 | クビ |
5 | エフテーサッチ | 森下 | 2 |
6 | ロバリーハート | 向山 | クビ |
7 | シービーダイコク | 佐藤祐 | 2 |
ところで、東京大賞典の中央馬の選出方法が、賞金順だと思っている方がけっこういるようなので、一応参考までに。
1.最近1年間のGI競走優勝馬(3歳時の競走を除く)
2.最近1年間の重賞競走1・2着馬
3.その他の馬については収得賞金順
(一般事項V-2-(2)の表に定める比率で除した額)
1・2それぞれにおいて、出走可能頭数を超過した場合は、最近1年間の重賞競走で獲得した収得賞金の多い順に決定します。同額の場合は、抽せんにより決定します。
となっています。
かつて絶好調時のバンブーゲネシスが帝王賞に出られなかったり(古いよ)、フジヤマケンザンやツインターボが、ぜんぜんダートを使ってないのに出られたりだとか、単純に賞金順での選出には問題が多かったわけで、いろいろ改善されているんだけれども、今回の優先順も理想どおりにはならなかったようで、なかなか難しい問題ではあります。
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