1998年12月9日 浦和競馬場


第19回浦和記念


 メンバーがしょぼいとかいう声が聞かれた今回の浦和記念。個人的にはGIIなみのメンバーだったと思うけど…。
 去年後続を突き放して大接戦の2頭が、南部杯と東京大賞典の勝ち馬で、そのまま出てきてくれたわけだし。シービーダイコク以外はすべてグレードレースを勝ってるわけで、そのシービーダイコクも一応は船橋の重賞を勝ってるわけだしね。
 7頭だてにも不満なし。馬券の売上げとかを考えたら問題ありだけど、浦和あたりの小回りのコースで、頭数合わせに明らかに格下の馬が出てきてレースがまぎれちゃったら、それこそつまらないでしょう。今年の毎日王冠の例を出すまでもなく、少頭数でも実力馬が揃えばレースはおもしろい。
 もちろん浦和記念のGIIが、毎日王冠と同じかっていいったら、それはまたぜんぜん違う問題だけれども。

 タイキシャーロック(写真→)は出遅れたけれども楽に3番手。スローで逃げたエフテーサッチの後ろに入れて行きたがるのを我慢。
 「かかりぎみだったから無理矢理は抑えなかった」(四位)のは2周目3コーナー手前。このタイミングがバッチリで、それが5馬身差の楽勝に。
 「ずっと手応えはよかった。向正面で内が開いたので、早めに先頭。直線は楽でした」(四位)
 しかし、浦和の3コーナー手前って、なんで内が開くのだろうか。たまに内からマクルのを見るのだけれど。

 2着に粘ったメイショウアムール。あのスローを2番手でピッタリ楽に追走できたのが大きい。前にいるのは全盛時の調子にないエフテーサッチだから、マイペースで楽に逃げられたようなもの。

 キョウトシチーはどうしたんでしょうか。3コーナー手前で前に行ったときは追いどおしで、すでにおつりはナシ。

 休み明けのメイショウモトナリは、仕上がり途上であれだけ走れば次走は狙いか。

 さて、いちばん問題なのは何もできなかったロバリーハート。
 「数日前に口の横を切って、1ハリ縫っていた。ハミをちょっと痛がっていたようで、いつものイキっぷりはなかった」(横山師)ってこと。残念。

1タイキシャーロック四位2.04.4
2メイショウアムール河内
3メイショウモトナリ安田康
4キョウトシチー松永幹クビ
5エフテーサッチ森下
6ロバリーハート向山クビ
7シービーダイコク佐藤祐

単 180複 120、280枠複 820

 ところで、東京大賞典の中央馬の選出方法が、賞金順だと思っている方がけっこういるようなので、一応参考までに。

 1.最近1年間のGI競走優勝馬(3歳時の競走を除く)
 2.最近1年間の重賞競走1・2着馬
 3.その他の馬については収得賞金順
  (一般事項V−2−(2)の表に定める比率で除した額)
 1・2それぞれにおいて、出走可能頭数を超過した場合は、最近1年間の重賞競走で獲得した収得賞金の多い順に決定します。同額の場合は、抽せんにより決定します。

となっています。
 かつて絶好調時のバンブーゲネシスが帝王賞に出られなかったり(古いよ)、フジヤマケンザンやツインターボが、ぜんぜんダートを使ってないのに出られたりだとか、単純に賞金順での選出には問題が多かったわけで、いろいろ改善されているんだけれども、今回の優先順も理想どおりにはならなかったようで、なかなか難しい問題ではあります。


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