前回は、パソコンのIPアドレスを固定して、ついでに名前を付けました。ここでは例として、
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パソコンの所有者 |
IPアドレス |
パソコンの名前 |
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お父さん |
192.168.1.3 |
Father |
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お母さん |
192.168.1.4 |
Mother |
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男の子 |
192.168.1.5 |
Boy |
となっているとしましょう。
さて、今回のテーマは「ファイルの共有」です。ファイルを共有する目的は、パソコン同士のデータのやり取りをスムーズにすることです。たとえば、お父さんのパソコンにあるデータをお母さんのパソコンに送ったり、反対にお母さんのパソコンにあるデータをお父さんが必要になったケースを想像してみてください。ネットワークを通じてファイルが転送できれば、マウスのドラッグ&ドロップ操作だけでOKになります(アプリケーションソフトがネットワークに対応していれば、ファイルをコピーしなくても、ネットワーク越しにデータを書き換えることもできます)。当然、フロッピーディスクやUSBメモリなどを抜き差しする手間は不要です。このように、ファイルが共有できるようにしておけば、あるパソコンにあるデータを他のパソコンが自由に操作できるのです。
ファイルを共有する手順は次のようになります。
・適当なフォルダを作り
・そのフォルダを共有する設定にします
・そのフォルダに共有したいファイルをコピーまたは移動します
では早速、お父さんのパソコン(Windows XP Home Edition)に適当なフォルダを作り、他のパソコンと共有できるようにしてみましょう。
1.共有したいファイルを入れるための専用のフォルダを作ります。今回は名前を「Share」として、場所はCドライブの一番上(ルート)がよいでしょう
2.共有したいフォルダを右クリックして、「共有とセキュリティ」を選択します
3.「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」にチェックを入れると、共有名が設定できるようになります。今回はお父さんのパソコンなので「Father_Share」とします。また同時に、「ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可する」にチェックを入れるのを忘れないようにしてくださいね
4.最後に「適用」か「OK」を押して、先ほど作ったフォルダアイコンの下に手が現れれば成功です
5.今回はサンプルとして、テキストファイルをコピーしておきます
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